この記事は【母】が書いております
「不登校っていつまでのことを言うの?」
「通信制高校に行っていても不登校って言われるの?」
これは息子が通信制高校に通っていた頃に思っていた疑問です。
<通信制高校=不登校>では決してないのですが、世の中の目はそんな感じですよね?
不登校と言う言葉はやっぱり高校まで。
高校を終えれば、不登校ではなく、ひきこもりという言葉に変わるんでしょうね。
まあ、どちらにしてもありがたくない言葉です(汗)
不登校の原因もそれぞれ、卒業してからどうするのかも子供の数だけ答えがありますよね?
不登校と言われ続けた息子は、大学でどうなっているのか?
この記事で紹介してみようかなあと考えています。
おそらく何回かに分けてお伝えするようになるかな?
興味のある方はお付き合いください。
息子は家庭教師の先生(以下、カテキョーくん)と二人三脚で勉強し、大学受験に臨みました。
カテキョーくんは家庭教師ではあるけれど、先生と生徒という上下的な関係ではなく、互いに学び成長し合う同士のような関係です。
現在もお付き合いは続いていますよ。
カテキョーくん、息子、私にとって「先生」という言葉は違和感でしかありません。
ここに、私が望む本来の教育の姿があるような気がしています。
高校を卒業してからというもの、ますます「教育」という言葉が嫌いな言葉になりました(笑)
そのあたりのことは、別記事で紹介していきますね。
さて、本題に戻ります。
11年間不登校だった息子と付き合ってきて、私が一番辛かったのは息子が中学生の時だったと思います。
中学生→小学生→高校生の順番で私は辛かったですね。
これは、おそらく読んでいるあなたも同じかもしれません。
不登校だった息子は2019年4月には、大学3年生になりました。
「ちゃんと通えているの?」
「単位は落としてない?」
息子が入学してからのことをお伝えしてみたいと思います。
不登校だった息子が大学に通う?大学に入って最初の壁は、友達づくりと履修登録
我が家の場合、合格が決まったのが3月下旬のことでした。
それから入学式までは約1週間くらいしかなく、親は入学手続きをバッタバッタと済ませ、本人も気持ちの切り替える暇をなく入学式を迎えました。
息子の通信制高校から同じ大学に進学した子は息子の他にもう1人いただけで、地元の大学でありながらほとんど知っている人はいない、という状況でした。
ですから、最初の壁は、友達作り。
入学してすぐに履修登録をしないといけないのですが、知り合いがいない子はここが結構きついようです(わかりづらい説明とわかりづらいハンドブックだけでは乗り切れないようです)
履修登録だけではなく、今後のことを考えると助け合える友達は絶対必要ですしね(テストの時の情報共有の意味も込めてね)。
その必要性を最初からわかっていた息子は、入学時からアクションを起こしました。
「あんたにそんな積極性があったの?」
と親の私が驚いたくらいです。
家でぼーっとしているように見えていた息子だけど、それなりに成長しているのかなと思いましたよ。
どんな方法をとったかを参考までに紹介しますね。
不登校の子どもは友達づくりが苦手?大学での友達を作るにはどうすればいいか?〜息子編
同じ高校出身の子たちは、当然ながら、グループ化しています。
そこに入ることはとても難しいですよね?
息子が目をつけたのは、1人でいる県外からの入学者風の子、かつ、自分と合いそうな雰囲気の子でした。
ザーッと見渡し、1人でいる子の隣に座って、雑談をし、LINEを交換し、さらに、情報を共有できるようにと新入生用のLINEグループを作っていました。
1人の子たちは、些細な疑問を聞ける友達がいないのが辛いんですよね。
なので、独り者同士まとまっちゃおう!なノリだったのだと思います。
こうやって、LINEグループの中で、履修登録のあれこれをみんなでトークしながら進めていました。
現在3年生の今も、その当時の友人とは仲良く、休んだ時は情報をもらったり、同じゼミを選んだりの関係で付き合っているようです。
大したアドバイスにはなりませんが、もし大学で友達づくりをしていくなら、最初が肝心です。
まとめると、
・1人でいる子で、自分と合いそうな子の隣に座ってみる
・話をしながらLINE交換
不登校を終えた大学生の息子、4月は休まず講義に出席!そこにはこんな理由が・・・
計算高いというのか、サボりぐせが抜けないのか、次に息子が考えたのは、
教授の癖を知り、効率的に単位を取るにはどうすればいいか?
ということだったみたいです。
自分で選んだ大学とはいえ、全ての科目が自分が好きなものでないのは今までと一緒です。
教授の講義スタイルもそれぞれですよね?
高校の時よりも個性が強め教授がいるのが大学なわけで、
- 出席が単位に響く教授
- 試験がレポートの教授
- 講義内で小テストをして単位に反映させる教授
- 学びたい人いらっしゃい!と出席も単位もおおらかな教授etc
GWまでは履修した全講義に出席して、教授の個性を把握し、「この講義は休んでも大丈夫!」と確かめていました(笑)
4月はそんなわけで、割と真面目に、休まず通っていましたよ。
そして、
大学は今までの人生で一番面白い!!
とまで言ってのけました。
学校に通える、通えないは、適応できない子どもが悪いわけではない証拠だと思います。
環境が変われば、楽しいとさえ感じることができるのですから。
学校に慣れさせようと子どもを矯正するより、その子が合う環境を見出し、そっと差し出すお手伝いをする方が、その子が羽ばたいていくのだと私は思うようになりました。
長年の不登校のストレス、受験後のストレスが息子にも溜まっていたのか、4月は新しい生活に慣れるためのリズムづくりで、本人も緊張していたのか、GWがやってきた時には、それまでの疲れが一気に出たのか体調を崩していました。
ここでお伝えできるのは、
・休める講義、休めない講義を把握して、少し気持ちに余裕を持つことができるようにする
・GWが疲れが出ることがあるので、体調に気をつけること
やっと不登校の母を終えた私、大学入学後の心情とはどんなもの?
最後にこの頃の私の心情を話して終わりにしようと思います。
息子の合格の通知を受けた時、実はもう予備校を決めており、手続きをしようかという時だったのです。
最後の受験を終えた時には、私の中に「合格」という文字は一切ありませんでした。
それまでは、
合格できますように!
と願っていたのに合格できず、その願望を手放したら願いごとが叶った・・・そんな感じでした。
なんとも皮肉というか、アベコベな感じがしてしまうのですが、これはよくあることですよね。。。
これは、巷で言われる「引き寄せの法則」とはこのこと。
自分の執着を解き放すと実現するは、本当なのかもしれません。
こうした経験を通して、目に見えない真理を人は勉強しているのでしょう。
これは不登校にも通じると言えるかどうかは疑問ですけど、母親の心理面に限って言えば当てはまると私は思っています。
子供に学校に行って欲しい!!!
と強く願ってあれこれ手を尽くしている時は、全くうまくいかず、自分が苦しくなるばかり。
自分の枠内の考えから外に出て、違う考えを取り入れることができるようになると、母親の心に変化が現れ、他の選択肢が受け入れる余裕も出てきたりする。
今、読んでいるあなたも頷けるところがあるのではないでしょうか?
この経験をまだされていない方にとっては「ふーん」で終わってしまうかもしれないのですが、いずれわかるようになる時があると思います。
親である私も、息子が大学に通えるのかどうか?大学に入ったとしてきちんとついていけるのか?という不安はありました。
私の疲労も蓄積していたのでしょう。
私自身もGW頃から、偏頭痛と緊張型頭痛が頻繁に起こるようになり、体調不良に悩まされることになりました。
この時、初めてのMRI検査も受けていました。
MRI検査は、
- うるさい音に20分〜30分くらい耐えないといけない
- 閉所恐怖症の人にとっては地獄の検査
などなど、ネガティブな情報ばかりを受け取っていましたので、正直怖さもあり、嫌だったのです(汗)
でも、検査は思ったほど大変なものでもなく、私は最後まで受けることができましたよ。
これも学びですよね。
人は、良くない情報だけで思い込みを作って、恐怖や不安を大きくしてしまいます。
その人の体験談はその人が感じたことで嘘ではないので、とても参考になることも多いです。
ですが、それが自分にも当てはまるかと言ったら、そうではありませんよね。
自分の感覚がわかるのは自分だけ。人の話と自分の感覚は別なんですよね。
この辺りはしっかり分けて情報を捉える必要性があると思います。
いろんな経験が学びになって、こういったことを学びと捉えられることができるようになったのも、不登校があったからだと思っています。
はい、話がそれましたが、検査の結果はどうだったのか?ですね(笑)
脳に異常はありませんでした。
意外にも、全く想像していなかった副鼻腔炎という診断を受けました。
入学前後はあと言う間に過ぎてしまったというのが正直なところです。
こうして思い出しながら書くのも、また違った新しい視点が生まれて良いものです。
また続きを書いていきますね。
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