今更なのですが、あなたは不登校とはどのような状態と定義しているでしょうか?
私は学校に通わず、家で過ごす完全不登校を不登校と定義して書いているところがありました。
独りよがりな定義だったなと気付けるのも息子の不登校が終了したらからなのかもしれません。
人によって定義はそれぞれです。
自分の思い込みだけで語ってはいけないなと反省もしています。
完全不登校の子は、行きたくない主張を行動で示してくるのでとてもわかりやすいのですが、実際には「行きたくない。学校がつまらない。でも親に怒られるから行っている。」と我慢して通う仮面登校の子も一定数います。
そして、よくよく考えてみると、私はこの「仮面登校」の子の方がより心配すべき存在で、子どもを持つ親は全員
「我が子が仮面登校になっていないか?」
に注意を払う必要があるのではないか?と思うようになったのです。
不登校の子供は「行きたくない」とSOSを出しています。
でも、仮面登校の子はSOSを出したくても出せずにいるのかもしれません。
性格的に言えない子かもしれないのです。
我慢に我慢を重ねたらあなたはどうなりますか?
心身に異常が現れませんか?
我慢を重ねることが普通になってしまっている子どもは、その後の人生も我慢をしてしまうことが考えられます。
我慢は重ねた人生はその後どうなるでしょうか?
大切な子供の将来に関わることです。
子供の我慢に気づき、早めに手を差し伸べてあげたいですよね。
今回は、見た目は問題ないように見える「仮面登校」について触れてみたいと思います。
まずは不登校の定義をはっきりさせよう!実態はこのようになっています
まずは、不登校の定義を確認した方が良いですよね。
「不登校児童生徒」とは「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」と定義しています。
不登校の現状に関する認識より引用
このようになっています。
簡単にいうと、
- 30日以上学校にいけない
- 通えない理由が、病気ではないし、通わせるお金がないわけではない
ということですね。
それから、2018年の実態調査の資料を見つけましたが、
不登校傾向にある子どもの実態調査より引用
こんな感じです。
- 不登校が10万人(約3.1%)
- 不登校傾向の子が33万人(約10.2%)
仮面登校の子も不登校傾向の子の中に入っているようですね。
ということは、
「子どもが学校に行っているからといって、親は安心してはいけない」
と言うこともできるのではないでしょうか?
親が気づかないところで、「本当は行きたくないのに・・・」という子どもの我慢が限界に達してしまうことがあるということです。
親は突然不登校になって驚くけど(私もそうでした)、決してそうではないんですよね。
不登校傾向から不登校になっていると思います。
キツイ言い方をすれば、不登校傾向でお子さんが悩んでいるときに、親は気づいてあげられなかったということですね。
10人に1人の割合で我慢している子がいる現状ですから、子どもが学校に通って安心するのではなく、「我が子が我慢しているかもしれない」という意識も持つようにして、子どもの様子をみていくというのも今は求められているのかなと思います。
おそらく、多くのお母さんにはこの認識がないと思うので、就学前の心構えとして共有する情報だと私は思うようになりました。
仮面不登校がなぜ問題なの?私が望むことは〇〇
私が心配する一番の理由は、子どもの心に傷がついてしまうことです。
ある程度の我慢はあっていいと思いますけど、苦しい我慢はキツイ。
- 頑張りすぎた
- 我慢しすぎた
- 誰にも言えなかった
ある時自分で変化を起こして人生を変える子供もいますが、トラウマとして引きずって大人になる子もいます。
そして、上記でも述べたように、我慢の人生、頑張りすぎの人生、1人で抱え込んでしまう人生を歩んでしまう可能性もあるのです。
そう、気づかずにね・・。
これが、私の心配になる理由です。
「我慢」はね、必ずどこで限界が来ます。。。
それが、病気だったり、感情の決壊だったり。
子供の不登校は親も苦しいけど、大人である親が視野を広げてお子さんに向き合っていただきたいと私は願っています。
その子の良いところを見つけていただきたい、その良いところを褒めていただきたいです。
私は、どんな子供にもその子にしかない「才能」ってあると信じていて、
「才能」というと、成績とかスポーツとかを思い浮かべる方も多いかな?とは思うんですけど、
私はそれこそが固定化した見方だよ、と言いたいです。
その子の才能は、数字や記録だけで現されるものではありません。
- 一つのことに集中できる子もいる
- 面倒見が良い子もいる
- 正義感が強い子もいるetc
その子の良いところが「才能」で、その「才能」は必ず将来において、人のお役に立てたり、社会のお役に立てたりするはずです。
でもね、ここに「我慢」というものが入ってしまうと、エネルギーが「我慢」の方に使われてしまって、「才能」の方に使えなくなってしまう。
例えばなのですが、
あなたが悩んでいる時のことを想像してみてください。
悩みがある時は、そのことばかり考えてしまいませんか?
悩みのない時なら笑えるようなことも、悩んでいる時は笑えませんよね?
そういうことです。
どちらに目を向けるのか?なのです。
復学を目指す道と才能を伸ばす道の両方を持てば良い
先にも紹介したように、今では10人のうち1人が不登校の傾向があると調査で出ています。
この数が増えていけば文部科学省も動いてくることも考えられますが、それはあなたのお子さんが高校を卒業してからということになるかもしれません。
不登校の子から学びを得て教育が改善され、少しでも不登校の傾向の子供が少なくなれば良いなというのが私の望みではあるのですが、私達が学校教育をどうにかできるものではないんですよね。
だから、親が変わる必要があると私は思っているのです。
学校に復学させようとする1本の道だけではなく、その子の才能を見つけ、引き出し、伸ばすというもう一本の道を作っていただけたら嬉しいですね。
復学させることだけを目標にしてしまうと、親の視点がそこにフォーカスされてしまうので、子供が持つ才能に気づくチャンスは減ってしまいます。
減るだけならまだしも、気づかないまま過ごしてしまうことも多いかもしれません。
なので、意識的にお子さんの長所を探す意識を持つようにしてみるというのはいかがでしょうか?
このような意識が生まれると、周囲の人間関係にも変化が生まれ、関係が良好になってくるということが起こってくるので、参考にしてみていただけたらと思います。
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