この記事は【母】が書いています
不登校になって親が不安になることの一つが、勉強の遅れですよね。
これは何度も取り上げてきたテーマではあります。
今回はですね、また新たな視点でこのテーマで書いてみたいと思いました。
というのも、カテキョー君を見ていて思ったことがありまして、そのことを記しておきたいなぁと思った次第です。
それは、
「不登校の子供に向いている家庭教師はどんなタイプ?」
というもの。
お子さんが不登校ですと、家に篭りっきりということも多いので、会うのは家族だけということもありますよね。
対人関係面でも「大丈夫かなぁ」という心配をお持ちの方もいらっしゃると思います。
これは、不登校のお子さんをお持ちの方なら、誰でも一度は思うこと。
ですから、あなただけではないので、その点は安心していただきたいですね。
そして、今更ながら思ったことなのですが、カテキョー君が
・家族以外で一番密に接してくれた方
・勉強を教えてくれた方
であって、大事な両方を兼ね備えてくれた方だったということです。
(今もその状況は続いています)
つまり、
家庭教師をきちんと選ぶことができれば、お子さんの勉強の面においても、対人関係面においても、お子さんを進歩させるきっかけをもたらすことになりうる、ということです。
今までは、カテキョー君の存在に感謝しつつも、この二つを兼ね備えていることを見過ごしていました。
当たり前の現実に私は平和ボケしてましたね。
お子さんの性格にもよりますが、不登校の場合の家庭教師の選び方の参考になるようなものをお届けけできたらと思います。
不登校の子供の家庭教師を選ぶ時、私が避ける家庭教師はこのタイプ
最初に私が絶対避けるであろう家庭教師を書いておきます。
- 偏差値を上げる
- 志望校に合格させる
- 苦手科目を底上げさせる
ような、いわゆる受験特化型の家庭教師ですね。
書きながら、
「それが家庭教師の仕事でしょ?」
と自分でツッコミは入れてはみますが、不登校の子供には、
「ちょっと待って!」
と私は言いたいです。
例えばですが、不登校の子供であっても、
「学校は嫌いだけど、自分は大学に行って、将来は〇〇になる!」
という強い目的意識がある子であれば、受験型の家庭教師はよいと思います。
家にいる時間を本当に有効活用する最高の受験勉強になりますからね。
でも、多くの子供はそうではないでしょう。
不安を抱えていたり、学校に通えないことに後ろめたさを感じていたり、そもそも勉強する意欲が湧かないという子も多いと思うのです。
なぜ勉強しないといけないのかがわかっていないと、そんな意欲も湧かないのではないでしょうか。
私もやってしまったミスですが、ただ学力維持のために勉強させようとしても勉強に身が入るわけがありません。
さて、ではどうすればよいのでしょうか?
不登校の子供が家庭教師を利用する時は、ちょっと視点を変えてみる
もし、本当にお子さんに勉強して欲しい、できれば進学もして欲しいと思うのであれば、ちょっと考え方を変えてみてください。
勉強というのは本人がやる気になって、モチベーションが上がるもの。
ただ、「学力を維持するため」という目的では、本人のモチベーションはまず上がらないと思います。
勉強させたいと願うなら、その子が前向きになるような状態を作るのが先ですね。
そして、そのために必要なのが、私は「対話」だと思っています。
勉強を目標にしてしまうと、それでは学校と何ら変わらなくなってしまうので、そこは注意したいところ。
ただただ、勉強を押し付けても効果は上がりませんし、何より、時間もお金ももったいないですよね。
はい、何が言いたいかというと、
家庭教師を勉強を教えてくれる方ではなく、子供と話をしてくれる外部の近しい方という視点を持ったらどうか?
ということです。
不登校のお子さんは、勉強前に心のウォーミングアップが必要なケースもあります。
勉強はそれからですね。
このように考えると、家庭教師の選別基準が変わってきますし、相性面も考慮していくことが必要になりますが、私はその方が良いと思います。
どんな方が良いかという具体的なポイントを挙げてみると、
- 不登校であることを理解してくれる方
- 不登校という肩書(?)を抜きにして、その子と向き合ってくれる方
- 楽しく、明るく、前向きな言葉を投げかけてくれる方
というものになりますね。
このことは、カテキョー君がこれまでずっとしてきてくれたことです。
このような方であれば、学生アルバイトであっても良いと思うし、年齢は関係ないかなというのが私の考えです。
次にカテキョー君が実際、どんなふうに接しているかを書いてみます。
カテキョー君は「ケア型家庭教師」と言っています
このネーミング、まさにその通り!
カテキョー君から聞いたときにそう思いました。
カテキョー君の息子に対する関わり方を改めて観察すると、
- 最初は必ず雑談から始まる
(雑談だけで終わることもある^^;) - 「不登校」という概念がない
- 帰るときは、必ず息子を褒めていく
というのがあります。
最初は必ず雑談から始まる
カテキョー時間中、
「何を話しているんだ???」
というくらいに息子の部屋からは笑い声が聞こえてきます(笑)
不登校のお子さんは普通のお子さん以上に心が自由ではないことが多いので、そのくらい緩むことが必要なのかもしれませんね。
まずは関係性を作るためのウォーミングアップ、大事と思います。
実際、私たち大人でもそうですよね?
ちょっと、和んで、笑って、緩んでから勉強や仕事に取りかかった方が、エネルギー高くスムーズに入りやすいです。
雑談はNGのような風潮があったり、無駄な時間のようにも思われますが、大切な時間という見方もできます。
雑談はお互いの関係性を深める一つの方法です。
加えて、雑談の中にもたくさんのヒントはあるので、そこから本人の目標が見つかることもありますしね。
「不登校」という概念がない
どうしてなのか、「不登校」は偏見の目で見られることが多い世の中です。
学校の先生達でさえ、厄介と思っているんだなというのを感じることもありました。
まだまだそんな世の中なのは残念な限りですが、そうではない方もいます。
必ずいます。
これは、意識をそちら側にシフトすることで見えてくるものでもありますね。
そして、そのような方こそが、ご縁が続く方なんですよね。
もし出会えたら、大切に関係性を育んでいただきたいです。
そして、何より・・・・、私たちが人を偏見の目で見ないようにすること。
それに尽きると思います。
それを私たちに教えるために、我が子が不登校になって教えてくれたと、私はそのくらいの気持ちでいます。
帰るときは、必ず息子を褒めていく
モチベーションが上がるのは褒められた時(笑)
これは万人共通ですよね^^
褒められて嬉しくない人はいないと思います。
不登校の子供や私たち親は褒められるどころか、学校に通えないことで、責められたり、否定的に言われたりの経験をしてきています。
人はそんなに心は強くないんですよね。。。
いろいろと言われると気持ちは下がるんですよ。
だから、人に対してかける言葉は本当に気を付けた方がいい。
感情に任せて言葉を発しない方がいい。
不登校の子供は普通の子供よりも否定的な言葉を受けています。
その言葉をキャンセルする意味でも、その倍の「良い言葉」をかけてあげたい。
嘘ではなし、本当に素晴らしいところを伝えてあげればいいだけですから。
小さなことでも一つ一つ伝えていければ、良いループを取り戻せると思います。
そして、私が、
「カテキョー君、すごいな・・・」
と思うことがあって、
それは、息子に対し絶対マイナスなことを言わない、というところ。
私が否定的なことを言うと、必ず息子に対してのフォローが入るんですね💦
「〇〇くんは、〇〇なところがあるから大丈夫!」と。
これは徹底しています。。。
私が見習わないといけないと思わされている部分ですね(汗)
まとめ
家庭教師は、学力を維持する、学習の遅れを取り戻す、学力アップを図るといった目的で利用するのが一般的な考え方ではあります。
ですが、今の私なら合格をさせるためのゴリゴリ進めるタイプの方にはお願いしませんね。
目の前の方に対して、誠実に向き合ってくださる「心」を重視する方を探しまくります。
対話をしながら、心の氷を溶かしてくれるような、そして、火を灯してくれるような、そのような方を見つかるまで探します。
「学力維持・学力UP」の家庭教師ではなく、「対話型重視」で探してみるのも一つの方法ではないかという提案でした。
ぜひ参考にしていただけたら、幸いです。
今回あげた「対話型」を重視するという視点も取り入れるとグッとお子さんのフィールドが広がると思います。
では、今回はこの辺で!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
「大丈夫 不登校」のブログから、ずっと読ませていただいているみかりんと申します。
現在、18歳になった息子は、高校に進学しなかったので、おうち生活を続けていますが、穏やかな毎日を過ごしています。
まだ、やりたいことが見つからず、「暇〜」と言ってますけどね。
実は、今年高1になった長女が、部活でハンドボールをすることになりました!
背中の真ん中くらいまであった髪を、ベリーショートにし、見た目は男の子です(笑)
すごくハードそうなので、親としては心配ですが、本人はとても楽しそうです。
早速、ボール買いましたよ〜(これから出費が…)
これからもブログ楽しみにしてます!
みかりんさん
コメントどうもありがとうございます。
そして、大変ご無沙汰をしてしまい申し訳ありません。
記事を書きながら、
「どうしているかな・・・」
と思うことも度々でした。
お子さんそれぞれが自分で選んだ道を歩んでいること、すごく嬉しく思います。
長女さんの話も本当に嬉しいです。
マニアックな競技ですけど、ものすごく面白い競技です^^
(私自身がマスターズの大会に出るために、無謀にも自宅トレーニングを続けております^^;)
前のようには更新できていませんが、今後も投稿していきますので、温かく見守っていただけたら嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。