この記事は【母】が書いています
カテキョー君が何気なく使った「ケア型家庭教師」という言葉。
私はこの言葉を聞いたとき、
- この言葉も「ケア型家庭教師」という存在も、不登校の子のためにあるのではないか?
- 不登校の子供達が「ケア型家庭教師」と出会えたら、不登校生活は全く違ったものになるのではないか?
というようなことを思ったのです。
それ以降はずっとそのままになっていたのですが、今回こうしてカテキョー君のことを紹介する記事も書いているのでね、私が思う「ケア型家庭教師」とはどのようなものかということを、まとめてみようかと思います。
「ケア型家庭教師」とはどんなもの?
私のイメージするケア型家庭教師とは、
- 勉強を教える
- 話をしたり、相談に乗ったり、精神面のサポートをする
というものになるでしょうか?
心理カウンセラー(的なもの)と家庭教師の合体型ですね。
心理カウンセラーというと、堅苦しく、形式ばった感じがしますが、私の中ではもっとライトなイメージで、気軽にLINEや電話で相談できる感じです。
最初は勉強よりもどちらというと心理面、精神面のサポートの方がメインで、お子さんと同じ目線で話をしながら、その子の方向性を一緒に考え、それで勉強が必要となったら勉強を教えていくというイメージでしょうか?
不登校のお子さんが家庭教師を雇うときに気をつけた方が良い理由
不登校のお子さんを持つ方の中には私たち親子のように、心理カウンセリングに通ったり、家庭教師を雇ったりしている方もいらっしゃると思います。
ただ、私の経験から答えると、
不登校のお子さんには一般的な家庭教師は合わないケースが多いのではないか?
と思えるところがあるということです。
家庭教師を雇うのは、お子さん本人の心の整理がある程度できて、まずはこの道を歩いてみよう!という目標ができてからの方が合理的です。
勉強の遅れをカバーしようとして、焦って家庭教師を雇わないこと。
いろんなケースが想定できるとは思いますが、目的目標なしの勉強は、お子さんのやる気に繋がりません。。。
そして、一般的な家庭教師とは勉強を教えるという役割に徹していることがほとんどです。
お子さんの思いと家庭教師さんの思いとの間にズレが生じることも多くなってしまいます。
ですから、不登校の子供には、勉強のサポートよりも、まずは心のサポートかなと私自身は思っていますね。
お子さんがが学校にいけないというのにはいけない何かがあるわけで、その理由がはっきりとわからないことも多いものです。
不登校の原因を明確にすることは本当に難しいんですよ。
原因らしきものがわかっても、言葉にするのが難しいこともまた多くてね。
そして、周りの大人は学校に通わせる解決策しか持っていなかったりするので、なんとか復学させよう、行かないなら勉強だけはさせよう、としてしまいがち。
これがさらにお子さんにストレスをかけているんですよね。
言うなれば、全ては負のループなんですよ。
ここで必要とされるのが「ケア」という概念だと思います。
まずは、お子さんの心のモヤを少し晴らし、見通しをよくする。
一度学校という枠を取っ払って、その子の人生を考えて見たらいいんじゃない?
というのが私の立場です。
それで、勉強が必要となってくれば、本人は自発的に勉強するでしょう。
目的が見えてくれば、人は行動に促されるんですよ。
これは息子を見ていて思いました。
目標を見出せなかった息子が目標を見出せるようになった経緯
息子はカテキョー君と出会った当初は、
- 息子は学校に行く意味を見出せない
- なぜ、勉強しないといけないかがわからない
- 自分は将来何をしたらいいのかが見出せない
このような状況でした。
心はモヤモヤだらけ、表情も今と比べたら冴えなかったと思います。
このような状態の息子にカテキョー君がしてくれたことは、息子の一つ一つの疑問に真剣に向き合い、一緒に
「こういうことではなかろうか・・・」
と考えてくれたということです。
息子としては、一回でスッキリという解答は得られなかったこともあったでしょう。
でも、一緒に勉強しているという実感が息子を動かしたのだと思います。
ここは、私にとっては重要なポイントなので、繰り返しますが、
学校のように一方的に先生が教えるのではなく、一緒に調べたりしながら勉強するという共同作業に意味があるのです。
今思えばですけど、カテキョー君には本当に大変なことをお願いしてしまいました・・・
私自身が息子の疑問に答えられなくて、カテキョー君に丸投げしてしまったのですから(汗)
こうしてカテキョー君が真剣に向き合ってくれたおかげで、
- 「〇〇君は絶対大学を面白いと思えるタイプ」
- 「大学に行った方がいい」
という提案をしてくれたのだと思うのです。
それも、確信レベルで言い切ってくれていましたしね。
それを聞いた息子はどうだったかというと、半信半疑という状態だったのでしょうか?
息子にとっては大学は未知の世界ですから、「ほんとに???」と信じきれなかったところもあったんでしょうね。
でも、カテキョー君の言葉を信じ、大学受験を目指し勉強するようになったのです。
つまり、息子の中で一つの目標が設定されたということです。
ゴールが設定されれば、次はそれに突き動かされて行動するようになる。
人ってそんなものだと思いますよ。
もしかしたら、それが続かないこともあるでしょうが、それは簡単、
「これは自分には合わなかった」
という解答なわけでして、この繰り返しなんですよね。
だから、勉強よりも、まずは心の方からと私は思えています。
そのためには会話を中心とした「ケア」から。
こうしたサポートができるのが「ケア型家庭教師」と言えるのでしょうか?
コメント