【第5回】不登校 家庭教師の方との出会い〜不登校児と家庭教師との勉強法とは?

不登校 勉強

 

母

この記事は【母】が書いております

 

カテキョーくんとの出会いは本当に大きかったですね。

息子だけではなく、私も大きな影響を受けることになるとは当時は思っていなくて、出会い、ご縁というものは不思議なものです。

大切なご縁ほど出会おうとして思うものではなく、あとから

「あ、このご縁がそうだったんだ・・」

と気づくものが多いですね。

私の場合は、決して「ビビビッ!」と感じる出会いではなかったことは確かです。

ですから、

「どんな方との出会いも大切にする」というのはとても重要なこと

と自分自身に言い聞かせています。

 

たとえそれが嫌な人物であってもね・・・

 

カテキョーくんも最初特別な印象があったわけではありません。

ハキハキ話す明るい好青年というのが私の印象でした。

カテキョーくんと息子の勉強をする姿を側で見ていて、私自身が「学びとは本来こういうもの」と気付けたのもこの時期です。

息子だけではなく私にも大きな変革をもたらしてくれたカテキョーくんについて書いていきます。

 

不登校の息子が信頼している家庭教師のカテキョーくんとはこんな人

息子はカテキョーくんの指導の前に、家庭教師のトライで週2回の指導を受けていました。

ですから、家庭教師に対する抵抗感はなかったと言っています。

ちなみに、トライでは合計3人の先生に指導を受けたのですが、この3人の先生は地元の国立大に通う19〜20歳の学生でしたね。

カテキョーくんもこの3人と同じ国立大学に通う学生で、ここは共通点です。

しかし、大きく違うところがありました。

それは人生経験ですね。

 

当時、カテキョーくんは30歳くらいだったかな?

30歳で大学を志すのだから、普通は、

「えっ?なんで?何があったの?」

と思いますよね?

実際、私もそう思いました(汗)

 

 

でも、普通ではない人生を歩む裏には、それなりの事情があり、苦難困難というのがあるものです。

それを乗り越えて「大学生」になっているのですから、高校から大学に進学した子達とは学問に対する意識も意欲も異なりますよね。

良い大学に入るため、良い会社に入るための進学ではないこと、なんとなくの進学ではないということは私も感じてはいて、そこには強い目的意識があることは容易に想像できました。

「何がそこに向かわせたのだろう?」

と私はカテキョーくんに対し、強い興味関心がありましたね。

 

こうした興味関心を持ちながら、私はカテキョーくんに会うわけですが、

会って話をするとね、本当に物知りでしたわー(驚)

かと言って、高学歴特有のとっつきにくさは微塵もなく、気さくで話しやすいんですよね。

私のくだらない話にもノリよく付き合ってくれますし。

 

 

ところで、30歳で受験を志すということは学生からのブランクがあっての受験であって、高校から受験するのとは、また違った難しさがあるというのはわかっていただけると思います。

カウンセリングドクターからは、

  • カテキョーくんは今受験を終えて合格している旬な状態だから、受験勉強を教えるのに最適であること
  • どんなに些細と思われる疑問でも、自分の知識にしようとする意識が強いので、面倒がらずに徹底的に調べる方であること
  • つまり、息子のする宇宙人的な質問をむしろ面白がってくれるだろうということ

ということを私は聞いており、

「息子にはピッタリだ!」

と強く言われていたのです。

 

息子の家庭教師として我が家にきたのは、カテキョーくんの大学生活が落ち着く夏休み以降で、正式に指導が始まったのは息子が中学3年の11月のことでした。

 

「大学に受かるくらいのレベルに持って行ってくれと本人には伝えてある」

「もし、やってみて合わなかったらやめてもいいから」

と息子はカウンセリングドクターには言われていたのですが、息子はその後すぐに家庭教師のトライをやめて、カテキョーくん1本で勉強する意志を固めました。

息子にとっても、何か感じるものがあったのだと思います。

 

不登校の息子には「普通」の勉強方法は通用しない。カテキョーくん、苦戦する?

今更なのですが、私の息子は変です(笑)

どのように変かというと、普通の人は疑問を持たないようなことに疑問を持ってしまうところですね。

小さい頃から、本当に「何で?」が多い子でした。

その「何で?」に私が答えることができれば良かったのですが、答えられないことも本当に多かったのです。

参考までに、幼い息子から現在の息子まで、今までに投げられて私が困った珍質問集を書いておきますね。

これは今思いついたものだけで、他にもたくさんあります(汗)

【1+1=2】 どうしてそう言えるの?

1+1はどうして2って言えるの?

おそらく、あなたもその意味を考えることなく「2」と答えるのではないでしょうか?

これは息子が小学校の時だったでしょうか、私がぶつけられた質問です。

「昔、こんなことに疑問を持ったんですよね」

という風な思い出話から、カテキョーくんがこの問題に取り組んで、「主体」という言葉を使って超論理的に息子に説明をしていました。

カテキョーくんのその説明に息子も納得したようでしたよ。

(私には難しすぎましたけど、理屈はわかりました^^;)

まつ毛の「まつ」の意味は?

髪の毛は「上」の毛。

スネ毛は「スネ」の毛。

鼻毛は「鼻」の毛。

 

じゃ、まつ毛の「まつ」って何?

 

 

これも、もっともな質問です。

言われれば何だろう?と思いませんか?

(よくそんなことが思いつくなぁって、私はそっちの方に感心します)

 

これは、カテキョーくんも調べきれず、現在も棚上げになっております(苦笑)

「生前はお世話になりました」って言うけど、「生きていた時のことを何で生前?死前じゃね?」

これも確かに・・・と思いました。

生まれた後は「生後1ヶ月」という言い方をするのに、お葬式になると「生前中はお世話になりました」という表現になりますよね。

言われてみれば、滅茶苦茶です。

 

ですが、この問いに関してはカテキョーくんは即答。

これは仏教の教えによるものだそうです。

私たちは赤ちゃんがこの世に誕生して「生まれた!」となります。

一方、仏教界では往生、成仏という言葉が使われます。

 

 

つまり、成仏する前が「生まれる前」であり、「生前」になるのだそうです。

基準とする地点が異なるんですね。

 

「なるほど〜」

これは私も納得です。

 

 

今3つほど例を挙げましたけど、こうした何気ない問いが気になるのが息子の性格なのです。

こうした問いが日々の会話の中で普通にあるんですね。

私の常識というネジがポロポロ取れ、非常識を受け入れられるようになったのは、こうした問いに日々触れていたからなのかもしれません(><)

普通に学校教育に慣れ親しんだ方こそ答えられないのではないかと思うのですが、あなたは答えられましたか?(笑)

 

私はこうしたことを聞かれる度に

「また面倒なことを言って(><)」

と思ってしまうのですが、カテキョーくんはこの視点が面白いと思ってくれたようですし、知らないことを知る喜びも感じてくれていたようでした。

学校の先生に聞いたら間違いなく煙たがれる質問をカテキョーくんは前のめりになって取り組んでくれたのです。

 

おそらくカテキョーくんも、息子の質問に初めは面食らったと思いますよ。

家に持ち帰って、調べて、ということを繰り返ししてくれていましたしね。

ただ、今ではカテキョーくんの方が一枚上手です(笑)

「それ、聞かれる思って調べてきたよ^^」

と、今では息子の疑問を先読みする技術まで身につけています(笑)

 

息子は息子で疑問に思ったことをその場で話せるし、カテキョーくんは面倒がらずに調べてまで教えようとしてくれていることで、ストレスなく、納得しながら、楽しく勉強を進めることができていると思います。

その証拠に、2人の勉強時間はいつも笑いがあるんですよね。

親の私が声だけを聞いていると、

「本当に勉強している?雑談しているんじゃ?」

と思うほどです。

 

どれもこれもカテキョーくんのおかげです。

これほどまでにオーダーメイドで対応してくれる家庭教師はいないと、親子でカテキョーくんとの出会いには心から感謝しているのです。

 

カウンセリングドクターは、きっとここまでしっかりとイメージして、(内心は自信を持って)紹介してくれたと今では思えています。

後日談として、

「屁理屈には屁理屈をぶつけてみた!」

と(笑)

これは図星すぎて笑うしかなかったですね(笑)

屁理屈×屁理屈が良い化学反応を起こしたようです。

 

型にはまらずに勉強できるのが不登校の子供の利点。順番ややり方にこだわらないこと

息子の場合は、大学進学を視野に入れていたので、大学受験に必要な最低限の力を身につけておくことは必須でした。

学校で学べないのだから、当然、塾、家庭教師という選択肢が出てきますよね。

とは言っても、息子は時間に塾へ行って、時間割に沿って授業を受けるというスタイルが性格上できません。

これは一生涯付き合う自分の癖でしょうね。

このようなこともあり、息子は家庭教師の選択し、トライを試し、そしてカテキョーくんに辿り着いた訳です。

家庭教師の良いところは、相談しながら自由にカリキュラムを設計できるところだと思います。

「そういうやり方もありなんだ・・・」

と今でも私が強く印象に残っているものをここで紹介しようと思います。

息子の数学の勉強はいきなり微分積分から???

数学嫌いの私なので、微分積分という名前は聞いたことがあるというだけの状況ではありますが(苦笑)、微分積分は高校で習うらしいですね?

後からカテキョーくんから聞いた話だと、息子が強く興味を示したのがこの微分積分だったそうです。

取っ掛かりとして「興味のあるところから始めよう!」と思ったカテキョーくんは、中学生の息子に微分積分を教えます。

それに息子は食いついた!

その様子を見て、

「何も参考書や教科書の順番通りに進める必要はない。」

「受験までに一通り網羅できればいい。」

カテキョーくんがこのように考えを切り替えてくれたのです。

 

カテキョーくんは、先に書いたように当時は受験を終えたばかりの国立大学の1年生でした。

ですから、受験で抑えるべき箇所は全て把握している状況だったんですよね。

つまり、頭の中には「受験勉強に必要な地図」があって、全ての位置関係がわかっていたということです。

高校3年までに全てがつながればいいだけですから、最初に微分積分をしようが一切問題ない。

息子本人が「面白い」「楽しい」と思えることが大事!

と思ってくれていたようでした。

この発想の切り替えはカテキョーくんならではだったと思います。

 

 

学校ではないのですからカリキュラム通りに進める必要はないのですが、私みたいな頭の硬い人間はここに囚われてしまうのです。

教科書通り、参考書通りに進めて、1年でここまで終わらせる、2年ではこれをやる、みたいな思考が当たり前のようにあるんですよね。

私はカテキョーくんのやり方から、ハッと目覚めたような感覚になりました。

これが後々の私にとっては、とても大きな気付きとなっています。

 

繰り返しになりますが、

微分積分から学習範囲を繋げて、繋げて、そして、高校3年生までの一通りなんとか抑えた・・・

というのがカテキョーくんと息子との勉強法でした。

積み重ねが必要なものは難しいやり方ですけど、こういう発想もあるんだ!と私のようにヒントをえる方がいらっしゃったら嬉しいです。

どうしたら相性の良い家庭教師が見つかるのか?

ここまで読んできたあなたは、

「そういう方に出会えてラッキーでしたね。でも、私にはそのような方はいません。」

と思ってしまうかもしれません。

 

はい、その通りですね。。。

 

私も同じ立場ならそう思うだろうし、家庭教師の件以外でこういう思いをした経験はたくさんありますから、あなたの気持ちもよくわかります。

 

ただ、この解決法を私なりにお伝えするなら、必要な時に必要な方が現れるとしか私は言えません。

若干スピリチュアルな響きに聞こえてしまうかもなのですが、お互いの準備が整った時にご縁が用意されるのではないかと私は思っています。

 

お母さんだけが心配して一生懸命に動いても、肝心のお子さんがお母さんと同じ方向を向いていなかったらうまくはいきませんよね?

これですと、いやいや塾に通わされている子供と同じ状態です。

親子で話し合いを重ねて、親のエゴではなく、本当に子供の意志に沿う応援ができるようになる時というのが、不登校の親には必ずあると思うのです。

親子がその状態に至って、親子で同じ方向性を向き始めて動来始めた時に、タイミングというものが合い、ご縁に導かれる、と私は思えてならないんですよね。

 

人とのご縁においては、後から重要なご縁だったと気づくことが私は多かったです。

現在進行形の時は「この人がキーマン」とは私は思えていないので、目の前の方を「大切なご縁のある方かもしれない」と思って接することはとても重要なことになります。

 

 

人にはどうしても相性というものが存在しますよね。

一緒にいて心地いい!という感覚は誰でもあると思うので、その感覚を大事にしていれば、

「もしかしてこの方が??」

と大切なご縁に気づくことができるのではないでしょうか?

 

「この方は実績があるから頼んでみよう」

「この方はすごい方だからうまくいくのではないか?」

という考えで判断してしまうと、純粋な感覚ではなくエゴになってしまうので、望む結果は得られないかもしれないことは伝えておきます。

ふわふわと抽象的な表現になってしまい申し訳ありません。

ですが、自分の感性は本当に大切で合っていることが多いですよ。

 

最後に・・・

思いのほか、長文の記事になってしまいました。

カテキョーくんの話題は今後も度々出てくると思うので、記事を書き溜めてカテゴリー化しておきますね。

正直まだまだ書ききれないことが多いので、また、別の話題を楽しみにしていていただけたら嬉しいです。

ではでは、長文にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!

 

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