この記事は【母】が書いています
不登校が改善しない。
これからもずっとこのままなのだろうか・・・
お子さんに前向きな変化があれば母親もエネルギーが湧いてきますが、なかなか変わらない状況だとむしろエネルギーがなくなっていきますよね。
- 子供のことを思って、子供の意思を尊重したい気持ちもある
- けど、100%で応援できるかといったらそうではなく、どこかで登校を望んでいる気持ちもある
この2つの気持ちが同居し葛藤していることが多いのではないでしょうか?
アクセルとブレーキが心の中に両方あると言ってもいいのかもしれません。
この段階を乗り越えて、
「不登校でもあなたの人生だから、どんな選択でも応援するよ!」
と100%で思えるようになれば、この葛藤や不登校に対する母親の感情は卒業といっても良いと私は考えています。
ですが、なかなかこうはならず、学校という古い価値観から私達は抜け出せないんですよね。
登校を願う気持ちをどうしてもなくすことができないのです。
このもどかしさを多くの方が経験していると思います。
繰り返しますが、
子供の気持ちを尊重したい!
でも、登校してくれたら嬉しい!
この2つの感情ですね。
では、どうしたら学校を抜きにして100%子供を応援できるようになるのか?
果たして私は乗り越えてきたと言えるのだろうか?
仮に乗り越えたと言えるなら、どういう過程だったのか?
ということが、自分のことながら気になりました。
お子さんが不登校になって、なんとか登校させようとがむしゃらになるより、経験者がどんな感情を辿ってきたのかを知ることができれば、全体像が見えるのではないかと思います。
今回の記事では、また自分の過去の感情の歴史を振り返ってみます。
不登校にまつわる感情の流れには4段階あった。その4つの段階とは?
私の過去を振り返った際に、感情の流れは大きく4つの段階に分けることができるのではないか、と思いました。
あくまで私の経験上感じたことなので、あなたには当てはまらない可能性も高いです。
一例として、私が経てきた4つの段階について紹介します。
第1段階
自分の気持ちが優先してしまい、子供の気持ちを配慮しているようで無視している段階
誤解のないようにいっておきますが、これは決して母親が悪いわけではありませんよ。
本能的なものに近いと私は思っていて、無自覚で行っている方がほとんどだと思います。
第2段階
自分のエゴが少しずつなくなり、子供に焦点を向けられるようになる段階
子供にとって良い将来とは?ということを学校抜きで考えられるようになってきます。
第3段階
学校教育に関する疑問が湧き上がってくる段階
どういう教育が子供を成長させることになるのか?
今の学校教育は子供を成長させることになっているのか?
を考え始めるようになってきます。
第4段階
子供だけではなく、全ての人の辿ってきた人生を尊重する心が芽生え、相手の人生の背景に思いを馳せられるようになる段階
相手の感情を冷静、客観的に見ることができるようになり、相手の行動や言動に自分の感情が振り回されなくなってきます。
相手がどのような状態にあるかを観察できる余裕もでき、相手の幸せを考えられるようになってきます。
こんな感じですね。
以下、各段階について説明していきますね。
【第1段階】子供よりも自分に矢印が向いている段階
私の第1段階とは、
- 子供が登校前にお腹が痛くなったり、吐き気がしたり、という症状が出始める
- なんとか行かせようと親は担任の先生に相談したり、登校できるように手を尽くす
- 「今は休む時期」「エネルギーを溜める時期」のアドバイスを頂き、登校して欲しいという気持ちを持ちながらも見守る
- 家での生活が長くなり、昼夜逆転になったり、ゲーム三昧であったり、子供が24時間いる生活に苛立つようになる
- 精神的に追い詰められる
ここまでかなと思っています。
最初は「すぐ登校するだろう」くらいに思っていたのが、やることなすことうまくいかなくて、
「これはやばい!」
と焦ってくるのです。
しかも、この頃は不登校を誰にも知られたくない気持ちが大きくて、できれば内々で解決したい!と、1人で頑張ることも多いんですよね。
本来は味方であるはずの夫も、人任せ(汗)
もしかしたらあなたも、過去の私と同じように、1人で頑張っていらっしゃるのかもしれないと私は思っています。
つまり、何が言いたいかと言うと、
不登校の初期段階は、母親は1人で抱え込みがち
自分が思っている以上に相当エネルギーを使っている
ということです。
子供のことを心配をする気持ちはもちろんあるけど、学校に通っていないことを誰にも話せなかったり、ママ友の噂のタネになっていることを恐れたり、世間的な目を気にしてしまったりというのがこの段階でもあって、とにかく、なんとかして学校に通って欲しい!!!のです。
ここに、実は母親の隠れた本心が隠れていると私は思っていて、それが、
「子供が登校して自分が安心したい」
ということ。
厄介なのが、本人は自分の本心に気づいていないし、この本心を受け入れられないということですね(汗)
なので、敢えて言語化してみました。
↓(本当ならここで充電が必要)
ガス欠状態
↓
それでも頑張るから、人によっては体調不良になる
あるいは、子供に不満をぶつけてしまう(子供からエネルギーを奪ってしまう)
こうしたループに陥ってしまいます。
ですから、不登校のお子さんをもつ母親は、この流れに陥りやすいというのを知っておくだけでも違うと思いますよ。
そして、最終的には母親がエネルギーを貯めるのが、近道です(本当ならここで充電が必要と書いたところですね)。
この時期は、早く解決したい焦りや休むよりも動きたい衝動があるので、自分が休むなんてもってのほか!と思う方の方が多いかもしれません。
ただ、私の経験から伝えるなら、この時期に母親のエネルギーを高めて、お子さんに向き合うほうがはるかに良いと言えます。
その方が親子の関係改善も進むと思いますよ。
【第2段階】自分のエゴが消え、子供に焦点を向けられるようになる段階
この段階になると、心はずっと楽になります。
私の場合、一番きつかったのは【第1段階】で、この【第2段階】からは本来の自分に気づくというようなことも起こってきました
そのためには、繰り返しになりますが、母親が一旦立ち止まってエネルギーを充電することが大切です。
そうすることで心の中に余裕が生まれ、今まで目に入らなかったりしたものが見えるようになったり、気付けなかったことに気付けたりするようになったり、違った価値観を受け入れることもできるようになるんですね。
「どうして今まで気づかなかったんだろう?」
と不思議に思えることが私には幾度もありましたし、
「果たして今まで私がしてきたことは正しかったと言えるのか?」
と自分の正しさに疑問を持つこともできるようになりました。
自分の中のエネルギーが高まるということはそういうことです。
エネルギーが高まることで気付きの感度が上がり、受け入れる器も大きくなります。
私自身に関して言えば、心の余裕が生まれたことで大きかったのが、今までは自分の欲望、願望で一杯だったのに、子供の状態に目を向けることができるようになったということでしょうか?
何でこんな当たり前のことができなかったのか?
と今なら思うのですが、それだけ一生懸命すぎて視野が狭かったということでしょうね。。。
頭の中もごちゃごちゃしていましたし、不安が不安を呼ぶネガティブ状態。
今までどれだけ子供が頑張ってきたのか、どれだけ苦しさを感じてきたのか、【第一段階】では考える余裕さえなくて、あったのは学校に行って欲しいという自分のエゴだけでした。
心に余裕が生まれれば、子供の痛みに寄り添えるようにもなるものです。
今まで申し訳なかったなという後悔の念も生じますが、「ただただ、愛おしい!」感情も生まれてきます。
綺麗な言葉で言えば、100%無条件の愛に気付けた!ということですね。
学校に行っていても、学校に行っていなくても、我が子は我が子。
どんな我が子であっても応援する!というのが、100%の愛です。
学校に行っていないからダメ!というのは、言って見れば制限付きの愛なんですよね。
学校に行った時はご機嫌な母で、学校に行かない時は不機嫌な母(汗)
私はそんな母親でしたよ。
ということで、ここでちょっと考えてみてください。
そんな態度で接する母親を子供はどう思うでしょう???
心が明るくなるでしょうか?
よし頑張るぞ!と未来に希望を持てるようになるでしょうか?
そんなことはありませんよね。
私だったら、心の中で反発心が生まれます(苦笑)
ですから、
子供に限らずですが、人と接する時は「相手をどう見るか」って大切なんですよね。
「この子は学校行けなくても、人より劣っているわけではない。きっとやっていける!」
と見るのか、
「学校にも行けないで、どうするだろう?」
見るのか。
あなただったら、どちらの見られ方がやる気が出ますか?元気が出ますか?
いかがでしょうか?
どんな思いを込めて見るかという大切さをちょっとは感じていただけたでしょうか?
シンプルなことだけど、とっても大切なことだと私は思います。
私が不登校から学んだ教訓と言ってもいいかもしれません。
まだまだ登校の希望が捨てられなくても良いのです。
ただただ、お子様に目を向け、心から応援できる余裕を持っていただきたいなぁと思います。
お子さんが親の無条件の愛を感じることができるように・・・
お子さんがお母さんの愛、気持ちを感じたら、何も起きないということはないと思います。
応援されると元気も出るし、やる気も出るのが人ですから。
そのためにも、母親であるあなたがエネルギーを貯めてくださいね。
母親がお子さんを見ることができるようになると、子供と一緒にいてもイライラしなくなりますし、子供との会話も増えてきます。
更には、学校ありきの子供の将来ではく、子供の個性を伸ばせるのはどんなこと?と考えることもできるようになってきます。
私の経験からお伝えしたいことは、いかに第1段階を早く卒業し第2段階に行けるかということ。
ここが肝かもしれないと思っています。
長くなったので・・・
一気にまとめようかとも思ったのですが、結構長くなってしまいましたね。
第3段階、第4段階の説明は次回の記事で紹介しますね。
とりあえず、今回は前編ということでお届けしました!
では、また!
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